親と過ごせる残り時間は、どれくらいか
「孝行のしたい時分に親はなし」ということわざがあります。親孝行をしたいと思ったときには、もう親はいない——昔から繰り返されてきた後悔です。
では、具体的に考えてみましょう。
親が70歳で、平均寿命まで生きるとして残り約15〜20年。あなたが年に2回帰省するなら、親と会えるのは残り30〜40回です。1回の帰省で一緒にいる時間が24時間だとすると、残りの合計は30〜40日分。
1ヶ月分しかない、と聞くとどう感じますか。

「いつか」は来ない
親孝行を後回しにする理由は、たいてい同じです。
- 仕事が落ち着いたら
- お金に余裕ができたら
- 次の連休に
- 子どもが大きくなったら
でも、仕事は永遠に忙しく、お金の余裕は常に「もう少し先」にあります。「いつか」を待っている間に、親は歳を取ります。
大東建託グループの調査メディアによれば、「離れて暮らす親と1年間で一緒に過ごす時間」は、平均でわずか24時間——つまり1日分とされています。
親が元気なうちにしかできないこと
親孝行には、年齢の制限があるものがあります。
体力が必要なこと
- 一緒に旅行に行く
- 温泉に連れて行く
- 孫と一緒に遊んでもらう
- 一緒に料理を作る
記憶が鮮明なうちにしかできないこと
- 若い頃の話を聞く
- 家族の歴史を教えてもらう
- レシピを教わる
- 写真を見ながら思い出を共有する
これらは、親が80歳、85歳になってからでは難しくなるかもしれません。今の親の年齢でしかできない親孝行があるのです。
今日からできる親孝行10選
大掛かりなことをする必要はありません。小さな行動の積み重ねが、最大の親孝行になります。
お金をかけないもの
- 電話をかける——LINEではなく、声を聞かせる。月に1回でいい
- 写真を送る——日常の写真を1枚。「元気だよ」の代わりになる
- 帰省の回数を1回増やす——年2回を3回にするだけで、残り回数は1.5倍になる
- 「ありがとう」と言う——照れくさくても、言葉にする
- 親の話を最後まで聞く——同じ話でも、遮らない

少しだけ行動するもの
- 一緒にご飯を食べに行く——特別な店でなくていい。近所の定食屋でいい
- 家族写真を撮る——プロに頼まなくていい。スマホで、今の家族を残す
- 親の好きなものを覚えておく——好きなお菓子、好きな花、好きなテレビ番組
- 誕生日に連絡する——プレゼントより、覚えていることが嬉しい
- 健康診断を一緒に受ける——自分の健康を見せることも親孝行
父の日・母の日だけじゃない
父の日や母の日にプレゼントを贈ることは素晴らしいことです。でも、年に2回のイベントだけが親孝行ではありません。
むしろ、何でもない日の「元気?」という一言のほうが、親にとっては嬉しいものです。
親が本当に望んでいること
多くの調査で、親が子どもに望むことの上位は共通しています。
- 元気でいてくれること
- 時々顔を見せてくれること
- 幸せに暮らしていること
高価なプレゼントや豪華な旅行ではないのです。あなたが元気で、たまに連絡をくれること。それが最大の親孝行です。
後悔しないために、今日やること
この記事を読んだ今日、1つだけ行動してみてください。
- 親にLINEか電話をする
- 次の帰省の日程を決める
- Nokori.で「親との残り時間」を計算してみる
完璧な親孝行を計画するより、今日の「元気?」のほうがずっと価値があります。
残り時間を知ることは、焦ることではありません。今この瞬間を大切にする理由を持つことです。